【8月28日 AFP】(写真追加)英国の少年が27日、17歳と164日でヨットでの単独世界一周航海に成功し、前月に米国の米国のザック・サンダーランド(Zac Sunderland)さん(17)が樹立した世界最年少記録を2か月更新した。

 マイク・パーハム(Mike Perham)さんは日本時間27日午後6時前、英王立海軍の護衛艦に付き添われ、英最南端のリザード岬(Lizard Point)と仏北部ウェッサン(Ushant)島の間のゴールラインを超えた。「やった。夢を実現させたんだ。最高の気分だよ」

 ゴールラインを超えた全長15メートルのヨットに乗り込んだ父親のピーターさんは、「マイクは特別な息子だ。とても良くやったよ。最も不利な環境でもやり遂げることができることを見せてくれた」とわが子をたたえた。

 パーハムさんは11月、英南部ポーツマス(Portsmouth)を出港。当初、無寄港での世界一周を目指したが、かじなどに問題が生じたため3度寄港した。ポルトガル、カナリア諸島、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドを経て、3月にインド洋で17歳の誕生日を迎えた。その後、南米のホーン岬(Cape Horn)を回ろうとしたが好天を逃し、パナマ運河を通った。

 ぼろぼろのヨットはたびたび修理が必要になり、パーハムさんは体力を保つため、ほとんどいつも食事を取っていたという。

 パーハムさんは現在、ポーツマスへ向けて残り2日間の航海を行っている。ギネス世界記録(Guinness World Record)は、パーハムさんの航海を「支援あり」での単独世界一周航海記録として、認定に向けた検証を行うという。

 ギネス世界記録によれば、現在公式に認められている無寄港・無支援での単独世界一周航海の最年少記録は、オーストラリアのジェシー・マーティン(Jesse Martin)さんが1998年12月8日に達成した、18歳と104日。メルボルン(Melbourne)を出港し、327日12時間52分後の99年10月31日に帰港した。(c)AFP

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