【8月23日 AFP】賞金額が欧州では過去最高の約1億4800万ユーロ(約200億円)に達していたイタリアの宝くじ「スーパーエナロット(SuperEnalotto)」で22日、ついに大当たりが出た。

 当選者は明らかにされていないが、イタリア中部トスカーナ(Tuscany)州Bagnone村に暮らす47歳の男性との報道もある。

 1月末以来約7か月にわたって当たりが出ず、持ち越された賞金額は過去最高の1億4780万7299.08ユーロ(1ユーロ=135円で換算すると199億5398万5375.8円)に達していた。現在の宝くじ賞金の世界最高額は、2007年に記録した米国の宝くじ「メガ・ミリオンズ(MegaMillions)」の1億5770万ユーロ(約210億円)。今回のスーパーエナロットは世界で2番目の最高賞金額だった。

 スーパーエナロットは1から90までの数字6個を当てる国営宝くじで、1回1ユーロで購入する。今回は2、16、38、67、70、84だった。6個すべての数字がそろう確率は6億2200万分の1だという。イタリア各地で一攫千金を夢見る人々がくじ売り場に殺到したほか、フランスやドイツからも多くの人がくじを買いにやってきていた。

 深刻な景気後退の中、イタリア政府はこの宝くじのおかげでこれまでの約7か月間に9億8000万ユーロ(約1324億円)近い収益を得たとみられている。(c)AFP