【12月31日 AFP】(写真追加)去りゆく「子年」は未曽有の世界経済危機に襲われたが、来る「丑年」の2009年は平穏な年となる、と香港(Hong Kong)の風水の専門家、レイモンド・ロー(Raymond Lo)さんは予測する。ただし、経済回復への道のりはまだ遠いという。

 万物を構成するとされている5つの要素(木、火、土、金、水)のバランスを調べるのが中国の占いの方法だ。ある人のこれらの要素のバランスは生年月日と生まれた正確な時間から計算することができる。各要素はさらに「受動的」と「能動的」という相反する特性を持つ「陰」と「陽」に分けられる。

 ローさんによると、バラク・オバマ(Barack Obama)次期米大統領やニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領など、2009年の世界のリーダーには「陰の土」の人が多いという。これは魅力的で慈愛に満ちた人物を表し、戦いよりは平和を好み、自然科学や人文科学の分野で活躍する人が多いという。

 しかしローさんは、2009年にオバマ氏ら各国の指導者が、落ち込んだ経済を改善に導く見込みは少ないという。それは、活発な経済活動を示す「火」の要素が2009年の大半の期間において見られないからだ。「オバマ氏の2009年は、何かを成し遂げるというよりも、むしろ政権の基盤を築く年となるだろう」

 世界経済についてローさんは、新年から最初の数か月間は多少の株価上昇が見られるものの長くは続かず、結局、投資家は失望する羽目になるだろうとしている。多くの経済専門家もこれに似た予測をしている。

 一方、2009年には「木」の要素が活発となることから、「木」に関連する産業や出来事が好調だという。その一例として、ローさんは、現在、地球温暖化問題に取り組むアル・ゴア(Al Gore)前米副大統領が、大きな成果を挙げると予測している。

 また、2009年に好調が予測される業種としてローさんは、木、紙、エネルギーに関連する分野、具体的にはファッション、ニュース関連、エンターテイメント、石油、航空旅行業界などを挙げた。(c)AFP/Polly Hui