【11月2日 AFP】日本人男性がインド人代理母に依頼して7月に生まれた赤ちゃんが1日、日本に向かうため、これまで過ごしていたジャイプル(Jaipur)から、空港のあるニューデリー(New Delhi)に向かった。

 8月からこの赤ちゃん、その祖母と一緒にジャイプルで暮らしていた日本人男性の友人のインド人はAFPの電話取材に対し、赤ちゃんは1年間の観光ビザで日本に入国するが、祖母はなるべく早く日本国籍が取れるように希望していると語った。

 この出来事はインドで大きく報道され、同国では代理母ビジネスの規制を求める声が高まっている。代理母になる女性は、他人の子どもを生むことで自分の子供の教育費や生活費を稼ごうという貧しい女性が多い。

 この赤ちゃんが生まれたグジャラート(Gujarat)州のアナンド(Anand)は、2004年にある女性が、英国に住む娘の代わりに自分の孫に当たる赤ちゃんを生んだことでインドの代理母ビジネスの中心地として知られるようになった。

 アナンドで代理母に赤ちゃんを生んでもらうための費用は妊娠1回につき約10万ルピー(約20万円)。欧米諸国よりずっと安価なため、インド内外から多数のカップルがこの地を訪れている。(c)AFP