【7月24日 AFP】フランス南部のアビニョン(Avignon)を産地とするワイン「コトー・デュ・トリカスタン(Coteaux du Tricastin)」が、09年の収穫期までに名称を変更する見通しだ。同名の原子力発電所で最近発生した放射能漏れ事故を、消費者に連想してほしくないからだという。

 同銘柄のアンリ・ブール(Henri Bour)社長は、名称変更の理由は「イメージの問題だ」と説明。アビニョンの50キロ郊外には原子炉4基を備える世界最大級のトリカスタン原発があるが、この原発を連想させることはワインにとってよくないだろうと付け加えた。

 同原発は今月11日に放射能漏れ事故を起こしたことが、世界で大々的に報じられた。同原発の幹部は事故後、健康や環境への被害はないと発表している。

 ブール社長によると、約10年前に同原発側の名称変更問題が議論に上がったが、同原発を運営する仏原子力大手アレバ(AREVA)グループは関心を示さなかった。

 原産地呼称統制(appellation d’origine controleeAOC)の管理に関する会議が来月5日に開かれ、名称変更について話し合われる。地元の村の名前である「グリニャン(Grignan)」が候補に挙がっているという。(c)AFP