【4月18日 AFP】英国南東部ドーバー(Dover)の裁判所は17日、地元の人気者のイルカに嫌がらせ行為を行ったとして、男性2人に有罪判決を言い渡した。

 マイケル・ジュークス(Michael Jukes)被告(27)とダニエル・バック(Daniel Buck)被告(26)の2人は、2007年6月9日の午前5時ごろ、パーティーで泥酔して帰宅する途中、ドーバー海峡(English Channel)で水泳を始め、英国南東部沖にしばしば姿を現し観光客らの人気者となっていたイルカの「デーブ」に対し、故意に暴力的な嫌がらせを加えたとして、それぞれ120時間の奉仕活動と350ポンド(約7万2000円)の罰金が言い渡された。
 
 目撃者によると、被告の1人は「フロリダではイルカと泳ぐのに何百ポンドも払うが、俺たちはここフォークストーン(Folkestone)でイルカと泳ぐんだ」などと叫んでいたという。

 両被告は、バック被告はイルカの背びれをつかんだ事実を、ジュークス被告もイルカの腹部を叩いた事実を認めたが、イルカに嫌がらせを加えたつもりはなく、デーブも自分たちと同様に楽しんでいると思ったと弁明していた。

 被告らの悪ふざけがどの程度イルカの心情を害したかを判断するため、公判には動物の専門家も招かれ証言を行った。(c)AFP