【1月24日 AFP】オーストラリアでワニの卵を採集していたワニ養殖場の男性が、海水性のワニに襲われたばかりか、助けようとした友人に誤って撃たれるという事件が起こった。

 事件のあった北部特別地域(Northern Territory)の警察が23日に発表した内容によると、男性2人がワニの卵を採集しようとしていたところにワニが現れ、1人の男性の右腕にかみついたという。もう1人の男性がワニに向けて発砲したところ、ワニは男性の腕を放したが、銃弾は運悪く男性の上腕に当たってしまったという。

 現地紙ノーザンテリトリー・ニュース(Northern Territory News)の報道によると、Zac FitzgeraldさんとJason Grantさんは22日晩、ダーウィン(Darwin)東方約120キロメートルのマラカイ(Marrakai)付近で、「ダーウィン・クロコダイル・ファーム(Darwin Crocodile Farm)」のためにワニの卵を採集していたという。

 同ファームで2人の上司であるMick Burnsさんは「ワニはGrantの腕を捕らえると水の中で激しく暴れ始めたため、Fitzgeraldの行動により命が救われたことは間違いない」と語った。被害にあったGrantさんは、Fitzgeraldさんの射撃が「うまくて助かった」と話したという。

 Burnsさんによると、Grantさんはいたって元気だったが腕は骨折したようで、ワニにかまれた傷のほかに銃創も負っているという。また、Burnsさんに会ったGrantさんの第1声は「仕事は2、3日行かないと思います」だったという。(c)AFP