【1月21日 AFP】インド・ムンバイ(Mumbai)の北方75キロメートル、Karjat地方のKhairatにある学校で、米非営利団体One Laptop Per ChildOLPC、「子どもたち一人ひとりに1台のノートパソコンを」の意)の試験的プロジェクトの一環として、22人の生徒らに価格100ドル(約1万700円)、重さ850グラムのノートパソコンが1台ずつ贈られた。

 同地の方言で授業を受ける生徒たちは、このノートパソコンを利用して英語単語の学習、図画、計算ツールを用いた数学の学習、記憶ゲーム、チャットを経験し、またインターネットを用いて課題の準備をすることもできるようになる。

 OLPCの同プロジェクトは個人投資家や企業、財団法人などから資金面での援助を受けており、子どもたちに通常の授業以外の学習手段を与えることで、より構成的な教育モデルを打ち立てることを目的としている。

 インド初の同プロジェクトが成功したあかつきには、対象が同国の地方部に住む300万人の子どもたちに拡大される予定となっている。

 同プロジェクトは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディア研究所の創始者兼会長だったニコラス・ネグロポンテ(Nicholas Negroponte)氏が創案した。発展途上国の子どもたちがパソコンを使って世界とつながることで、子どもたちだけでなく、家族や地域住民にも学習の機会を与えることを目指している。(c)AFP