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大噴火から16年、観光資源として変貌を遂げるピナツボ山

  • 2007年10月14日 16:42 発信地:SANTA JULIANA/フィリピン
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1991年6月12日、噴火して火山灰を噴き上げるフィリピン北部パンパンガ(Pampanga)州のピナツボ山(Mount Pinatubo)。(c)AFP/ARLAN NAEG

【10月14日 AFP】年季の入った四輪駆動車が、フィリピン北部の干上がった川底を猛スピードで駆け抜ける。後部座席で激しく揺られる観光客は、全身砂まみれだ。

 ピナツボ山(Mount Pinatubo)は1991年に大噴火を起こし、1500人以上の犠牲者を出した。噴き出された大量の火山灰は何年にもわたって周辺の気温を低下させた。大噴火から16年たったいま、この地域の景観は再び変化を遂げつつある。

 噴火によりピナツボ山周辺地域に堆積(たいせき)した微細な砂は、カヤックや水泳を目的にピナツボ山の弱酸性のカルデラ湖を訪れる観光客が運転するスポーツ用多目的車によって巻き上げられたものだ。

「フィリピンに火山が多いことに感謝しなければ。美しくて魅力的ですから」と、政府の火山学・地震学機関のPerla de los Reyes氏は語る。

 アジア南東部に位置し多数の島から構成されるフィリピンには、約300の火山が点在する。うち22は活火山、27は「活火山の可能性がある」と分類されている。

 噴火の恐れを否定できないピナツボ山だが、フィリピン政府は同山を、観光客を引き付け収入をもたらす観光資源として活用できないか模索している。

 例えば、フランス中部オーベルニュ(Auvergne)地域にある活火山でない山に設けられた有料火山公園は2002年の開園以来、毎年約245万人の来園者を迎えているからだ。同園の職員は「多くの人々が火山の噴火活動に魅了されます」と語る。

 これとは対照的に、フィリピンを訪れる観光客数は、年間300万人を超えることがないという。(c)AFP/Cecil Morella
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