【10月7日 AFP】英国のウィリアム王子(Prince William、25)は、自身と恋人のケイト・ミドルトン(Kate Middleton)さんがクラブを後にする際に撮られた写真の撮影方法に問題があったとして苦情を申し立て、新聞社各社は一部を除いて6日、掲載を控えた。

 ウィリアム王子の報道官、Paddy Harverson氏は5日、前日早朝に2人を乗せた車を複数のパパラッチがバイクで追いかけたことについて、王子が懸念を表明したと述べた。

 同報道官は、ダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)の死因究明の審理が行われている最中に起きたパパラッチの行動を「理解しがたい」と非難。ダイアナ妃は、1997年にパパラッチを振り切ろうとして事故死したとされる。

 ウィリアム王子とミドルトンさんがロンドンの会員制クラブ、Boujisを後にする際の写真は、夕刊紙のイブニング・スタンダード(Evening Standard)、無料新聞thelondonpaper、および大衆紙サン(The Sun)に掲載された。サン紙は、写真は車が出発する前に撮られたとして、問題はないとの見解を示した。サン紙以外の大衆紙は掲載を控えた。

 問題の写真を撮影したカメラマンは、写真は「礼儀正しく、控えめなやり方」で撮影され、誰にも制止されなかったと主張している。

 英国報道苦情委員会(Press Complaints CommissionPCC)は、フリーランスのカメラマンを直接取り締まることはしないと述べ、新聞および雑誌関係者に「迷惑行為によって撮影された写真を出版しないように」と節度ある対応を求めた。

 ミドルトンさんは今年3月、英大衆紙のデーリー・ミラー紙(Daily Mirror)に掲載された、通勤中に撮影された写真についてPCCに正式な苦情を申し立て、同紙から謝罪を受けている。(c)AFP