【9月14日 AFP】前週シドニー(Sydney)で開催されたアジア太平洋経済協力会議(Asia Pacific Economic CooperationAPEC)に出席したジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領の投宿先ホテルに、テレビ番組の俳優らがウサマ・ビンラディン(Osama Bin Laden)容疑者らのふん装で近づこうとして逮捕された事件で、その模様を放映したテレビ番組が記録的視聴率を樹立した。

 この「スクープ」を放映したのはオーストラリア放送協会(ABC)の人気風刺番組『The Chaser’s War on Everything』。同番組に出演した俳優らはカナダ国旗を掲げた偽の政府高官車列で、ブッシュ大統領の宿泊先ホテルに10メートルの近さまで迫った。俳優らの1人ががビンラディンの格好をしていたにもかかわらず、この偽の車列が検問所を簡単に通過したことで、APECの期間中に市内の警備を担当していた警察当局の失態も明らかになった。

 この一部始終を収めた映像は12日に放映された。ABCによれば、視聴者は230万人にのぼり、ABC史上最も高視聴率のコメディ番組となり、1991年に現在の測定装置が用いられるようになってから、第3位の記録だという。

 警察当局は、俳優らが狙撃される可能性もあったとして、この番組を激しく批難したが、事件は世界中のメディアの注目を集めた。

 ロケに参加した11人は逮捕され、立ち入り禁止区域への侵入罪で起訴された。10月に開かれる裁判に出廷し、最高6月の禁固刑判決を受ける可能性もあるという。

 ABCのマーク・スコット(Mark Scott)代表取締役は、番組を擁護。有名人の記者会見などに乱入して無意味な質問をするこの番組の「大ファン」だと語った。(c)AFP