【8月30日 AFP】米国南部ルイジアナ(Louisiana)州のアレクサンドリア(Alexandria)市で、「ズボンの腰ばき」と「下着などの露出」を禁止する条例が施行された。市当局が29日、発表した。

■違反した場合は25ドルの罰金などの罰則が

 アレクサンドリア市議会のルイス・マーシャル(Louis Marshall)議員は取材に対して、条例の制定理由について「若者によるズボンの腰ばき、下着や臀部(でんぶ)の露出に対して、市民からの苦情が多数寄せられたため」であると語る。条例案は全会一致で可決された。

 この条例は男性だけでなく、女性にも適用されるという。「(男性と同様に)若い女性が下着を露出して街を歩く姿も見たくない。そのような格好は適切でないし、上品ともいえないからだ」(マーシャル議員)

 条例には罰則も盛り込まれ、違反した場合、25ドル(約2900円)の罰金が科される。また、罰金の額は「腰ばき」を重ねるごとに引き上げられる内容となっている。

■米国南部の各都市で「腰ばき」禁止条例が拡大

 各種報道によると、ルイジアナ州ではシュリーブポート(Shreveport)市でも、同様の条例案が市議会で可決されている。しかし、同市議会での採決結果は賛成4票、反対3票だったため、条例案が施行するには市長の承認が必要になるという。

 そのほか、ジョージア(Georgia)州アトランタ(Atlanta)市議会でも「腰ばき禁止」条例案が審議中であるほか、罰金や禁固などの罰則を盛り込んだ条例が既に施行された自治体もある。(c)AFP