【7月30日 AFP】アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の護衛を務め、自殺直前のヒトラーを知る最後の「生き証人」となったRochus Mischさん(90)が、独ニュース週刊誌「シュピーゲル(Spiegel)」のインタビューに応じ、「(当時の)秘密は明かさない」と語った。インタビューの内容は29日、同誌のインターネット版に掲載された。

 1945年5月2日、旧ソビエト連邦軍によりベルリン(Berlin)が陥落。当時27歳だったMischさんは、陥落時にヒトラーの元を去ったという。2日後、ヒトラーは銃で自殺した。

 Mischさんは、Eva Braunの姉妹と結婚していたHermann Fegeleinを殺害した人物に関する証言を拒否する一方で、Fegelein殺害をヒトラーが命じたとするドイツの歴史家Joachim Fest氏の説を否定。命令者は護衛部隊の指揮官だったと話した。

Reich security serviceの将校から聞いて、Fegeleinを殺害した人物を知った。名前も分かっているが明かすつもりはない」(Mischさん)

 Fegeleinは、ヒトラーとナチス(Nazi)親衛隊隊長、ハインリヒ・ヒムラー(Heinrich Himmler)との連絡将校。ベルリン陥落前の4月27日、ナチス司令部から姿を消し、2日後の29日に射殺された。

 ベルリン(Berlin)在住のMischさんは、「I Was Hitler’s Bodyguard(わたしはヒトラーの護衛だった、の意)」というタイトルの著書をドイツ国内で年内に出版予定。同書はポーランドやスペインなど、各国で既に出版されている。

 Mischさんは1953年にベルリンに戻るまで、カザフスタン(Kazakhstan)とシベリア(Siberia)にある2つの収容所で8年間を過ごした。(c)AFP