【モスクワ/ロシア 23日 AFP】旧ソビエト連邦崩壊後、新生ロシアの最初の指導者だったボリス・エリツィン(Boris Yeltsin)前大統領が23日、死去した。76歳。政府報道官がAFPに伝えた。

 インタファクス(Interfax)通信が「医療関係筋」の話として伝えたところによると、心臓疾患の病歴があるエリツィン前大統領は心不全のため死去した。

 かつてのライバル、ミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Gorbachev)元ソ連大統領も哀悼の意を表した。

 エリツィン前大統領は1931年、ウラル(Ural)山脈の町エカテリンブルク(Yekaterinburg)付近の農家に生まれ、建設技師を経て、旧ソ連共産党に入党し政治家になった。

 1991年、ロシア共和国大統領選挙で勝利、大統領に就任した。同年8月には民主派を再組織し、クーデターでゴルバチョフ氏を追放した軍事政権を退けた。

 写真は、首相官邸で小泉純一郎前首相との会談に向かうエリツィン前大統領(2003年4月1日撮影)。(c)AFP