【9月9日 AFP】ニュージーランド当局は9日、肥満を理由に国外退去の危機に直面していた南アフリカ人男性に対し、23か月の猶予を与えた。

 しかし、ニュージーランドのニッキー・ケイ(Nikki Kaye)副移民相によると、アルバート・ブテンハウス(Albert Buitenhuis)さんは、今後2年間にわたってあらゆる公的医療サービスを受ける資格が認められないという。

 体重130キロのブテンハウスさんは7月、太りすぎを理由に就労ビザの更新を拒否されたことを受け、移民相に嘆願していた。

 ブテンハウスさんと妻のマーシー(Marthie Buitenhuis)さんは6年前に南アフリカからニュージーランドのクライストチャーチ(Christchurch)に移住。当時の体重は160キロだったが、これまでは何の問題もなく就労ビザを毎年更新していたという。

 7月にビザ更新を認めなかった理由について移民局の広報担当者は、肥満により糖尿病や高血圧、心臓疾患、閉塞性睡眠時無呼吸などの合併症の発症の危険性が大幅に高まると述べ、「ニュージーランドの医療サービスに対するコストと需要を最低限に抑えるために、全ての移民は許容水準の健康を保つことが重要」と説明していた。

 猶予が与えられたブテンハウスさんからコメントは得られていない。(c)AFP