【4月24日 AFP】スプーンいっぱいのシナモンを口に入れ、水を飲まずに我慢するという米国の10代に人気のゲーム「シナモン・チャレンジ」の深刻な危険性を専門家らが警告している。

 22日の米小児科専門誌「ペディアトリクス(Pediatrics)」(オンライン版)に発表された研究によると、このゲームは一見無害な遊びのように思えるが、多くの若者が緊急治療室に運び込まれており、中には肺に損傷を負う例もある。

 若者の間ではここ数年、このゲームで口を閉じたまま、少なくとも1分間は水なしで我慢する様子をビデオ撮影することが流行り、動画投稿サイト「ユーチューブ(YouTube)」に投稿されたあるビデオは3000万回再生された。

 しかしシナモンは腐食性で、飲み込もうとすれば窒息やのどの炎症、呼吸困難を引き起こしたり、肺さえ損傷する恐れもあるという。「シナモンはセルロース繊維から成る腐食性粉末で生体内での耐久性があるため、肺の中で溶解もしないし生物分解もされない。『シナモンチャレンジ』は肺を痛める危険性が高いことを警告するのが賢明だ」と研究は述べている。

 米国では昨年1年間に「シナモンチャレンジ」に挑戦した若者少なくとも30人が治療を受けたという。(c)AFP