【4月6日 Relaxnews】世界各国で、より健康的な食事を求めて、人々が家庭に戻りエプロンをしめ、鍋やフライパンを取り出し自宅のキッチンで料理をする傾向にあることが、世界の食のトレンドに関する最新の調査で明らかになった。

 世界最大級のユーザー参加型レシピサイト「Allrecipes.com」が行った調査によると、回答者7460人のうち、毎日自宅で料理をしているとの回答は8割で、去年の調査結果より増えていた。

 これは、同サイトの「世界の家庭で作られる料理と食の傾向」に関する2013年版の調査にもとづく結果の1つ。

 同調査で自宅キッチンへの回帰が最も顕著だったのはカナダのケベック(Quebec)州で、回答者の89%が自宅で料理をしていると答えた。これにオーストラリア(87%)とロシア(86%)が続く。

 自宅で料理をする動機としては、回答者の半数以上の56%が「健康的な食事がしたい」を挙げた。続いて「調理の腕をあげたい」が49%、「食生活を豊かにするため」が48%、「料理が好き」が43%だった。

■異なる「健康な食事」の概念

 その一方で「健康な食事」についての考え方が国によって異なることも分かった。例えばポーランドやロシアの回答者は新鮮な素材を用いた料理のみを「健康な食事」と考えているのに対し、ドイツの人々は缶詰や冷凍食材を使っても構わないと考えていた。

 料理をする時に最も参考にしているものは何かとの問いには、63%がインターネットのレシピサイトと答えており、依然としてインターネットがレシピ入手先の第1位を誇っている。これとともにスマートフォン(多機能携帯電話)も重要なキッチンツールとなりつつあり、回答者の48%が食材の買い物でスマートフォンを使っていると答えた。

 この調査にはドイツ、フランス、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、ロシア、ポーランド、オーストラリア、ニュージーランド、オランダ、米国、カナダ、イギリス、アイルランドの14か国が参加した。(c)Relaxnews/AFPBB News