【10月18日 AFP】低出生体重児が自閉症を発症する確率は正常な新生児の場合の5倍であるとする研究結果が、17日の米小児科専門誌「ペディアトリクス(Pediatrics)」に発表された。

 低出生体重児にさまざまな健康障害や認知面の遅れなどのリスクがあることは長らく知られてきたが、出生時の低体重と自閉症の関連性を明らかにした研究は今回が初めて。

 米ペンシルベニア大学看護学部(University of Pennsylvania School of Nursing)の研究チームは、1984~87年にニュージャージー(New Jersey)州の3つの郡で生まれた子ども862人(出生時の体重500~2000グラム)について、20代前半になるまで追跡調査した。

 この間に自閉症を発症したのは、低出生体重児で5%、一般的な新生児で1%だった。

 研究を率いたジェニファー・ピントマーチン(Jennifer Pinto-Martin)氏は、「低出生体重児の認知力に問題がある場合、自閉症が疑われる」として、自閉症スペクトラム障害が疑われる場合は子どもに検査を受けさせるべきだと親に呼び掛けている。早期介入は長期的な結果を改善し、学校や家庭での生活の助けにもなるという。(c)AFP