【1月22日 AFP】インドでは、幼な妻に生まれる赤ちゃんは、年長の妻が生む赤ちゃんに比べて栄養不良になるリスクが高いとする研究結果が22日、英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical JournalBMJ)」(電子版)に発表された。

 米ボストン大学公衆衛生大学院(Boston University School of Public Health)のアニタ・ラジ(Anita Raj)教授らのチームは、15~24歳で結婚した1万3500人の女性の1万9000人の赤ちゃんを対象に調査を実施した。

 18歳未満で結婚したいわゆる「幼な妻」が産んだ赤ちゃんはうち1万3000人以上にのぼり、その67%は栄養不良児だった。18歳以上の女性が産んだ赤ちゃんと比較した場合、発育不全の確率は22%、低体重の確率は24%それぞれ高くなることがわかった。
 
 研究チームは、この背景には、幼な妻は夫や義理の両親から軽視され、子どもの食べ物への要求ができないといった事情があると推測している。

 ラジ教授は、「調査は幼な妻にとっても遅い出産は利点があることを示している。幼な妻の子どもたちをサポートするための介入努力が必要であることも明らかになった」としている。

 インドは、5歳未満の乳幼児死亡率が世界一高い国となっている。20~24歳の既婚女性のうち18歳未満で結婚したのは44%以上、18歳未満で出産したのはおよそ4人に1人となっている。(c)AFP