【12月12日 AFP】クリスマスが近づくパーティー・シーズン、英国の主要都市の街頭に、自分が前の日に飲んだアルコール量を、他の「酒好き」たちの酒量と比較できるコンピューター・アンケートが登場した。

 英ロンドン(London)、グラスゴー(Glasgow)、バーミンガム(Birmingham)、リーズ(Leeds)の街頭に現れたのは巨大なタッチスクリーン。24時間以内にどれだけの酒類を飲んだかを入力すると、全国平均との比較が現れる。

 企画したのは英国人の飲酒習慣を改善しようとする独立系の慈善団体ドリンクアウェア(Drinkaware)。普段から悪名高い英国の「大酒飲みカルチャー」だが、クリスマスや新年の前後にはそれがいっそう過熱する。

 ドリンクアウェアの調査によると、年末年始に英国人が消費するアルコールの量は6億ユニット。ビールで2億6500万パイント(1パイント=約0.57リットル、約1億5000万リットル)、ウォッカで6億200万ショット、ホットワインでグラス2億8600万杯に相当する。また英国人の47%が、1日分の限度として推奨されている量を上回って飲むと回答している。

■どれだけ飲んだか把握を

「多くの人たちにとって、12月や新年は親しい人たちで集まって、なにか飲みながら祝おうよとなる時期。さあ1杯、2杯とやっているうちにもっともっと、と飲んでしまう」とドリンクアウェアの代表、クリス・ソレク(Chris Sorek)氏。「パーティーなんだから、と思うかもしれないが、自分がいったいどれだけ飲んでいるのか、量を把握しておくことが非常に大事。過剰飲酒の影響は、クリスマスのずっと後まで続くこともある」

 今年のクリスマス・シーズン中、自分が摂取したアルコールを人びとに答えてもらうことで、1日でどれだけ飲んだのかを意識したり、アルコール量を測る際のユニットという単位を知ってもらったりするきっかけになればとドリンクアウェアでは考えている。

 ドリンクウェアのウェブサイトによると、ユニットとは平均的な成人が1時間に分解できるアルコールの量で、純粋なアルコール10mlに相当する。アルコールの分解能力には個人差があるが、1日の酒量の上限は女性で2~3ユニット、男性で3~4ユニットとされている。

 街頭から入力された結果は、すぐにライブでロンドン・コベントガーデン(Covent Garden)などに設置されたスクリーンに反映されるほか、ドリンクアウェアのウェブサイトにアップデートされる。最終結果は年明けに発表される。(c)AFP

【参考】英ドリンクアウェア ホームページ(英語)