【5月29日 AFP】ケニア政府は、横行する「偽薬」の輸入を取り締まるために情報要員の投入を開始した。保健・医療サービス省が28日、明らかにした。

 ケニア政府の関係機関などが最近行った調査では、同国内で販売されている薬の30%は偽薬で、一部の成分は石灰粉末や水にすぎないという。また、同省によると抗マラリア薬の16%が偽物だという。

 同省は、国家保安情報庁(NSIS)と協力し、麻薬密売取り締まりの手法を用い、市場に偽薬を出回らせない監視手法を完成したいとしている。

 英医薬品大手グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)は4月、ケニア政府に対し、偽薬の輸入取り締まりを強化するよう要請していた。(c)AFP