【4月30日 AFP】託児所や保育園に通った経験のある子どもは、そうではない子どもに比べて、白血病になるリスクが30%低い。米カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)のチームが29日、こうした研究結果を明らかにした。

 パトリシア・バフラー(Patricia Buffler)博士のチームは、白血病の子ども計6108人と白血病ではない子ども計1万3704人に対する、14種類の調査結果を分析したところ、保育園に通うなど早い時期に他の子どもたちと接する「社会経験」がある子どもでは、そうした経験がない子どもに比べて白血病リスクが30%低いことが分かったという。

「早い時期に他の子どもたちと接する経験のある子どもは、ひとりで遊ぶ子や兄弟がいない子に比べて、免疫系が発達しやすくなるのでは」と博士は語っている。

 英国白血病研究基金も、2005年に、同様の研究結果を英医学誌に発表している。

 白血病はガンの一種で、先進国では子どもの2000人に1人が発症するが、発症の仕組みについては解明されていない。(c)AFP