【3月24日 AFP】オーストラリアのニコラ・ロクソン(Nicola Roxon)保健・高齢化問題相は24日、アルコール飲料にタバコのパッケージと同様の健康被害に関する警告ラベルを義務付ける方針を、政府が検討していることを明らかにした。

 同国では、アルコールの過剰摂取や若年層の飲酒が社会問題となっており、飲酒可能年齢の18歳以上への引き上げや、酒税の税率引き上げを求める声が高まっている。ケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相も先に、若年層の飲み過ぎ対策に真剣に取り組むと発表していた。

 ロクソン保健相は、こうした対策の一環として警告ラベルを検討していると発言。またアデレード( Adelaide)で26日に開かれる保健省高官の会合で、各州・準州で現在異なるアルコール販売に関する規制を統一する法案を審議すると述べた。

 医薬品等の政策に関する政府諮問機関Australian National Council on Drugsは、飲酒はオーストラリアの文化に深く根付いており、警告ラベルが効果を発揮するにはアルコール飲料の広告規制も同時に行う必要があるとの見方を示している。(c)AFP