【3月20日 AFP】男性と女性の食べ物の好みには違いがあり、男性が肉類を好むのに対し、女性は果物や野菜を好む傾向にある。このような研究結果が、米ジョージア州アトランタ(Atlanta)で開かれた国際新興感染症会議2008(2008 International Conference on Emerging Infectious Diseases)で発表された。

 研究を率いる疫学者のBeletshachew Shiferaw氏は「多岐にわたるデータがあり、男女間の違いを調べるのは興味深いと思った」とし、「知る限りでは、男女間の食習慣の違いに関する文献はあるが、このような詳細な研究はない」と述べた。


 研究チームはFoodborne Disease Active Surveillance Network(FoodNet)からの委託を受け、2006年5月から2007年4月、1万4000人以上の成人男女を対象に食習慣に関する調査を行った。

 その結果、男性はカモなどの鶏肉、子牛、豚もも肉といった肉類やエビ、カキなどの甲殻類や貝類を好む一方、女性はニンジン、トマトなどの野菜やイチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、リンゴなどの果物を好む傾向にあることが分かった。また、アーモンドやクルミなどのナッツ類を好むほか、卵やヨーグルトの消費量は男性を上回ることも明らかになったという。

 例外としては、男性のアスパラガスと芽キャベツの消費量は女性を大幅に上回る一方、冷凍でないハンバーガーの消費量は女性の方が多かった。

 危険性の高い食品については、生肉や生卵の消費量は男性が女性を大きく上回る一方、アルファルファもやしの消費量は女性の方が多いことが分かった。(c)AFP