【1月30日 AFP】全米で、風邪・咳止め薬を飲んで気分が悪くなり救急外来で手当を受けた子どもたちの数が1年で7000人にものぼることが、米国疾患対策予防センター(US Centers for Disease Control and PreventionCDC)が28日に発表した調査結果で分かった。

 CDCの調査によると、風邪・咳止め薬の副作用で救急外来などで手当を受けた11歳未満の子どもの約80%を2歳から5歳の小児が占めていた。また全体の約64%が自分で勝手に薬を飲んでいたことがわかった

 こうした調査結果をうけ、CDCのDenise Cardo氏は、医薬品を子どもの手の届かない場所に保管することや、子どもに薬を「飴」だなどとごまかして飲ませようとすることを止めるよう、親たちに呼び掛けている。
  
 CDCでは咳止め薬などの一連の風邪薬のほか、鼻づまりの薬や去痰薬、抗ヒスタミン剤などの小児への投与についても注意を促している。

 風邪・咳止め薬の危険性については、24日にも米食品医薬品局(Food and Drug AdministrationFDA)が市販の風邪・咳止め薬を2歳未満の幼児に投与した場合、副作用で死亡する恐れがあると警告している。(c)AFP