【1月30日 AFP】いびきをよくかく人は慢性気管支炎になりやすいとする研究結果が、米医学会(American Medical Association)の28日の機関誌「Archives of Internal Medicine」に掲載された。

 高麗大学(Korea University)の安山(Ansan)病院の研究チームは、2001-2006年に4270人(男性52%、女性48%)を対象に調査を実施。各人に対して2年ごとに、家族の病歴や健康状態、ライフスタイル、いびきの頻度について聞き取り調査を行った。

 調査期間中に314人が慢性気管支炎を発症したが、発症率をいびきをかくグループと全くかかないグループで比較すると、週に6-7回いびきをかくグループは68%、週に5回以下のグループは25%高いことが分かった。

 またこの傾向は、たばこを全く吸わない人、在宅勤務者、肥満の人で高いことも明らかになった。

 研究チームは、「いびきにより繰り返される振動が気管を圧迫し、気管上部の炎症を招いているのでは」と推測しているが、いいびきと気管支炎の関係には不明な点が多く、さらなる研究が必要だとしている。(c)AFP