【1月26日 MODE PRESS】ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)表参道ビル内のアートスペース「エスパス ルイ・ヴィトン東京(Espace Louis Vuitton Tokyo)」で、日本人アーティストによる初のグループ・エキシビション「Cosmic Travelers - Toward the Unknown(コズミック・トラベラーズ - 未知への旅)」が、5月6日まで開催されている。

■多様なアプローチによって表現された“コズミック”

 エスパス ルイ・ヴィトン東京は、パリ・シャンゼリゼに次ぐ世界2か所目のアートスペースとして、11年1月にオープン。以来、仏グザビエ・ヴェイヤン(Xavier Veilhan)や米アリソン・ショッツ(Alyson Shotz)といった気鋭アーティストを招き、エキシビションを開催してきた。

 第3回目となる本展では、西沢碧梨(Midori Nishizawa)をキュレーターに迎え、原口典之(Noriyuki Haraguchi)、佐藤允(Ataru Sato)、塩保朋子(Tomoko Shioyasu)、高木正勝(Takagi Masakatsu)、渡辺豪(Go Watanabe)という異なる世代の日本人アーティスト5人をフィーチャー。オイルやドローイング、カッティング、ムービーなど、多様なアプローチに よって表現された5つの“コズミック(=宇宙、無限大)”が、会場内でせめぎ合い、共鳴し、新たな世界を創り出していく。

■光差し込む空間を活かして

 キュレーターの西沢は、大きなガラス窓から自然光が差しこみ、眼下に表参道の街並みが広がる“エスパス ルイ・ヴィトン東京”ならではの構成を心掛けた。「光に満ち溢れ、外には空や雲が広がるこの空間をどういかすか。それを考慮しながら、制作様式も世代も異なる5人のアーティストを選んだ」と語る。

 漆のように黒く光る粘液で満たした円形のプール「Triad I」など3点を制作した原口は「光、質量、自然、物理現象、モノ、、、。まるで温室のような会場を訪れたとき五感にひらめいたものを、そのまま空間に落とし込んだ」とコメント。高さ8メートル×幅2メートルの壮大なカッティング作品「Flowing Sky」を手がけた塩保は「外から降り注ぐ光の粒子や雲の流れなど、目には見えないが確かにそこに存在するものを表現した。大きな存在に感謝を捧げるつもりで制作した」と語った。

■iPadでより深い楽しみを

 会場では、エスパス ルイ・ヴィトン東京初の試みとして、各作品のメイキング動画や作家インタビューといった独自コンテンツを楽しめるスペシャルアプリ(日/英)をインストールしたiPadの無料レンタルサービスを実施する。来場者は、アプリを通じて、フェイスブック(Facebook)やツイッター (Twitter)といったSNSサイトに、エキシビションの写真や感想を投稿することも可能だ。

【イベント詳細】
コズミック・トラベラーズ - 未知への旅
開催期間:2012年1月21日(土)~5月6日(日)
(※4月4日(水)・5日(木)に、佐藤允が公開ライブドローイングを実施予定)
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京/東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン 表参道ビル7階
(※高木正勝の作品のみ1Fに展示)
開館時間:12:00~20:00 入館料:無料
電話:03-5766-1094
(c)MODE PRESS

【関連情報】
エスパス ルイ・ヴィトン東京公式サイト<外部サイト>
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