【12月5日 AFP】中国東部の浙江(Zhejiang)省杭州(Hangzhou)郊外で4300年ほど前のものとされる古代都市の遺跡が発掘された。中国最古の王朝の可能性があるという。チャイナ・デーリー(China Daily)紙が4日報じた。

 この古代都市は、4000-5300年前の新石器時代に栄えた良渚文化の遺跡の一部から発掘された。広さは約3平方キロメートルで、明朝と清朝時代に都だった北京(Beijing)の紫禁城(Forbidden City)より広い。厚さ3-4メートルの城壁の内側に、陶器の破片やその他の遺物が発見されている。

 考古学者らは、この古代都市は良渚王朝の首都だった可能性があるとしているが、証明するにはさらなる考古学的な証拠が必要だという。

 現在、中国最古とされるのは約4000年前に栄えた夏王朝。良渚王朝が存在したとすれば、夏王朝をさらにさかのぼる中国最古の王朝となるが、都市遺跡が見つかっていなかったため、専門家らは良渚文化を王朝だとは考えていなかった。(c)AFP