【6月13日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は、小惑星探査を想定した第16回NASA極限環境ミッション運用(NEEMO)訓練が11日から大西洋の海底に作られた施設で始まったと発表した。

 日欧の宇宙機関と米国から参加した科学者、宇宙飛行士、技術者らが、米フロリダ(Florida)州キーラーゴ(Key Largo)沖合4.5キロの水深19メートルにある海底研究室「アクエリアス(Aquarius)」で12日間の訓練に臨む。ほぼ無重力の小惑星上で移動するのと似た環境で訓練ができる。

 アクエリアスは1993年から水中で研究を行う科学者に宿泊施設や生命維持システムを提供してきた。NASAは2001年からアクエリアスで極限環境ミッション運用訓練を実施しており、前回は2011年10月に行われた。

 今回のチームを指揮するのはNASAのドロシー・メカフ・リンデンバーガー(Dorothy Metcalf-Lindenburger)宇宙飛行士。

 他に欧州宇宙機関(European Space AgencyESA)のティモシー・ピーク(Timothy Peake)宇宙飛行士(英国)、宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration AgencyJAXA)の油井亀美也(Kimiya Yui)宇宙飛行士、そしてNASA諮問委員会(NASA Advisory Council)の委員長を務める米コーネル大学(Cornell University)のスティーブン・スクワイヤーズ(Steven Squyres)教授(天文学)が参加する。(c)AFP

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