【11月4日 AFP】直径約400メートルの大型小惑星が米東部時間8日午後6時28分(日本時間9日午前8時28分)に地球に最接近する。地球に衝突する恐れはないが、米科学者らは小惑星を観測するまたとない機会を逃すまいと、複数のレーダー望遠鏡を設置して待ち構えている。

 この小惑星「2005 YU55」は、月よりも近い、地球の上空32万5000キロを通過する。大型小惑星がこれほどの距離まで接近するのは1976年以来のこと。ただしこの時は、天文学者さえ最接近した事実を知らなかったという。

■大型小惑星の次回接近は2028年

 最接近するとはいっても肉眼で見ることはできないと、全米科学財団(National Science FoundationNSF)のスコット・フィッシャー(Scott Fisher)氏は言う。観測には最低でも口径6インチ(約15センチ)の天体望遠鏡が必要だという。

 この小惑星を観測したことがある天文学者によると、色は炭のように黒く、極めて多孔質だという。

 米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)のドン・ヨーマンズ(Don Yeomans)氏は、パズルの1ピースを埋めることができるかもしれないと興奮気味だ。「われわれはかつて、この種の小惑星が原始地球に炭素などの元素をもたらしたと考えていた。したがって、(2005 YU55は)極めて重要だ」

 2005 YU55が地球に最も近づくのは2094年で、26万9000キロまで接近するという。また、大型小惑星のこのような接近は、2028年まではないという。(c)AFP