【8月1日 AFP】米航空宇宙局(NASA)の木星探査機「ジュノー(Juno)」は、打ち上げ準備が順調に進んでおり、5日に打ち上げが行われる見通しだ。

 開発に11億ドル(約900億円)が投じられた無人探査機「ジュノー」は太陽電池を用いて、5年間をかけて太陽系で最大の惑星である木星に到達し、周回しながら1年かけて木星誕生の謎を探る。

 赤い目のような模様が特徴的な木星の質量は、太陽系のほかの惑星を全てあわせた質量よりも大きい。

 木星が天文学者の関心を集め続けてきた理由は、太陽が誕生した後に最初に形成された惑星と考えられているからだ。

「ジュノー」の探査ミッションを率いるテキサス(Texas)州サンアントニオ(San Antonio)のサウスウェスト研究所(Southwest Research Institute)の科学者、スコット・ボルトン(Scott Bolton)氏は、「太陽が形成されたあと、木星が残留物の大半を獲得した」と述べる。

「われわれにとって、それが非常に興味深いところだ。人類はどこから来たのか、惑星はどうやってできたのか。その秘密は木星が握っている」(ボルトン氏)

 ボルトン氏は、まず木星を形成している「原材料」を把握し、その後、惑星を作る「レシピ」を突き止めたいと話した。(c)AFP/Kerry Sheridan