【3月10日 AFP】前月22日にニュージーランド・クライストチャーチ(Christchurch)を襲ったマグニチュード(M)6.3の地震で崩落したタスマン氷河(Tasman Glacier)の衛星画像。米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星テラ(Terra)に搭載されたセンサー「アスター(Advanced Spaceborne Thermal Emission and Reflection RadiometerASTER)」が撮影し、NASAのウェブサイト「Earth Observatory」に8日公開された。

 クライストチャーチの西約200キロにある同国最大・最長のタスマン氷河は、3000万トンの氷塊がタスマン湖(Tasman Lake)に向かって崩落し、無数の小さな氷山となった。この氷河は近年後退しつつあり、分離の瀬戸際にあった氷塊に今回の地震が「最後のとどめ」をさした。

 氷河を囲むのはサザンアルプス(Southern Alps)で、植物に覆われた土地が赤色、泥に覆われた氷河がこげ茶色、タスマン湖と川は銀色で示されている。西側の山には雪が積もっている。(c)AFP