【5月21日 AFP】自己再生が可能な細菌を人工的に作製することに初めて成功したと、米国のJ・クレイグ・ベンター研究所(J.Craig Venter Institute)が米科学誌サイエンス(Science)電子版に発表した。

 研究チームは細菌「マイコプラズマ・ミコイデス(Mycoplasma mycoides)」のゲノムを人工的に合成した。

 研究チームは、この方法を、生命の基本的な仕組みの解明や、環境・エネルギー問題の解消に役立てられると考えている。具体的には、バイオ燃料の収量アップを可能にする細菌、温室効果ガスの一種である二酸化炭素を除去してくれる藻、新たなクリーンエネルギーの開発などが期待される。

 さらに、ワクチンの効率的な製造や新たな食品成分・化学物質の開発にも応用できるのではないかと、研究チームは見ている。(c)AFP/Jean-Louis Santini