【12月5日 AFP】英国防省は4日、50年以上前から未確認飛行物体(UFO)目撃情報の収集・調査を行ってきた部署を廃止したと発表した。予算と労力を地球上の脅威への対応に費やすべきと判断したため。

 これまで電話や電子メールで一般市民からUFOの目撃情報などを募ってきた窓口は1日に廃止された。また、UFO調査部署のたった1人の担当者も異動になったという。

 国防省は「地球外生命が存在するか否かに関する意見は一切持っていない。だが、過去50年間に得られたUFOに関する情報からは、地球外生命体によるわが国に対する潜在的脅威が存在するとの証拠が得られなかった。UFOの調査に国防上の利益を見いだせないため、防衛予算を使うのは不適切だ」との声明を発表。
 
 同省の広報担当者によると、英国上空はレーダーなどにより24時間体制で監視されており、また何らかの危機的状況が発生した場合は英国空軍(Royal Air Force)が対処することになるという。UFO調査部署に使われていた予算は今後、英国の最優先事項であるアフガニスタンでの軍事費に回される見通しだ。(c)AFP

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