【8月27日 AFP】国内外の研究者や企業などによる産学連携の「ベーダ国際ロボット開発センター(Veda International Robot R&D Center:福岡県宗像市)」は26日、新しい車いすロボット「ロデム(Rodem)」の試作品を都内で発表した。

 4つの車輪がついた「ロデム」の外見はスクーターのよう。従来の車いすのように座るのではなく、サドルにまたがってハンドルを握る形式で、利用者が介助なしでも乗り降りしやすいよう工夫してある。操作は手元のジョイスティックで行う。ひざや胸が当たる部分にはクッションが装着されている。

 開発した研究者らは、「ロデム」によって人々がより自由に行きたいところへ行かれるようになるほか、乗り物として楽しむこともできると述べている。

 ベーダ国際ロボット開発センターは、日本やドイツ、イタリアの大学や企業、研究機関などが参加して今年5月に発足。医療や介護の分野のロボット開発を進めており、ロデムがその第1号となる。国の安全基準を満たす必要があるため商品化の時期は未定だが、国内外の民間企業から要請があれば応じるという。(c)AFP

【参考】ベーダ国際ロボット開発センター(公式サイト)