【3月19日 AFP】米フロリダ(Florida)州のケネディー宇宙センター(Kennedy Space Center)から15日(日本時間16日)に打ち上げられた米スペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」に搭乗している7人の乗組員に、意外な「同乗者」がいたことが明らかとなった。

 米航空宇宙局(NASA)によると、ディスカバリー打ち上げの際、外部燃料タンクの脇にオヒキコウモリが1匹止まっていたという。

 宇宙専門サイトSpace.comが入手したNASAの記録には、「打ち上げ時の画像分析で、少なくともシャトルが発射台から離れるまではコウモリが止まっていたことを確認。その後、見失った」と書かれている。

 さらに、「カウントダウンの間ときどき向きを変えていたが、ついに飛び去ることはなかった。赤外画像から生きていることが分かっており、多くの人が考えたように凍ってはいなかった」とコウモリの様子が記されている。

 動物専門家によると、推進剤の液体水素200万リットルが入っている外部燃料タンクに止まっている間、コウモリは折れた左の翼と、痛む右肩あるいは右手首に耐えなければならなかったはずだとみている。

 コウモリの現在の健康状態や消息は不明だが、NASAは、コウモリは宇宙ではそれほど長く生きられず、おそらくディスカバリーの打ち上げ後間もなく死んだとみている。

 コウモリが「宇宙飛行」を試みたのは今回が初めてではない。1996年には「エンデバー(Endeavour)」の外部タンクに止まっていたのが確認され、98年には「コロンビア(Columbia)」にしばらく止まった後、打ち上げ前に飛び去っていった。(c)AFP