【7月29日 AFP】恐竜絶滅のはるか以前に絶滅したとみられる複数種の昆虫の遺がいが、スペインで見つかった1億1000万年前の琥珀の中から発見された。スペイン教育・科学省の研究者らが24日に発表した。

 この琥珀はカンタブリア(Cantabria)地方のエル・ソプラオ(El Soplao)洞窟で採取された。中には、これまでに知られていない複数のクモ形類の昆虫のほか、クモの巣、植物の一部が、化石化した状態で閉じ込められていたという。

 同省地質鉱物研究所(Geology and Mine Institute)の生物学者、Enrique Penalver氏はサンタンデール(Santander)での記者会見で「琥珀の保存状態は極めて良く、つぶさに観察することができた」と語った。

 これまで発見された琥珀としては、スペインのみならず欧州全体でも最も重要なものだろうとPenalver氏は言う。世界でも同年代の琥珀が見つかった例はほとんどない。(c)AFP