【12月7日 AFP】初の民間チームを対象にした月面探査機コンテスト「グーグル・ルナー・エックス・プライズ(Google Lunar X Prize)」に6日、参加者の第1号としてマン島(Isle of Man)の企業「オデッセイムーン(Odyssey Moon)」が名乗りを上げた。

 このコンテストは米検索最大手米グーグル(Google)と米非営利団体Xプライズ財団(X Prize Foundation)との共催で、9月から開催されているもの。民間によって開発された探査機を月面で500m走行させ、指定された動画、画像、データを地球に送信した最初のチームに、優勝賞金2000万ドル(約22億円)が贈られる。

 オデッセイムーンは、3年前に事業を始めた国際衛星通信インマルサット(Inmarsat)の会社。今回、登録料として1万ドル(約110万円)を払い、コンテストへの参加資格を獲得した。同社創設者で同社のラミン・カデム(Ramin Khadem)会長によると、月には小型ロボットを送り込む予定だという。同社の探査機計画は、国家政府による有人宇宙探査に比べて非常に小規模だとしたうえで、「われわれは中国やロシア、米国と張り合うつもりはなく、そのすき間を補うものだ」と語っている。(c)AFP/Glenn Chapman