【6月16日 AFP】米国の宇宙飛行士サニータ・ウィリアムズ(Sunita Williams)さんが16日、女性による連続宇宙滞在記録を更新した。

■数々の記録を塗り替えてきた強者

 ウィリアムズさんはインド西部グジャラート(Gujarat)州出身の父親を持つ、インド系米国人。2006年12月10日から、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)のエンジニアとして宇宙に滞在している。

 米当局によると、ウィリアムズさんは16日午前5時47分(GMT)、米国のシャノン・ルシッド(Shannon Lucid)さんが1996年に樹立した188日4時間という、これまでの女性による連続宇宙滞在記録を塗り替えた。

 しかし、ウィリアムズさんが宇宙での記録を打ち立てたのは、これが初めてではない。今年2月には総船外活動時間が29時間17分となり、それまでキャスリン・ソーントン(Kathryn Thornton)さんが持っていた記録を更新した。

 さらに今年4月には、ISSからボストンマラソンに参加、4時間24分で完走した。宇宙からのフルマラソンへの参加と完走は初めて。

■コンピュータの故障も記録破り?

 一方、米航空宇宙局(NASA)の報道官は15日、スペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」の断熱材にできた亀裂の修理と、故障したISSのコンピューターの48時間にわたる前例のない長時間の復旧作業が行われたことを明らかにした。

 同報道官は「午後7時(GMT)ごろ、コンピューターが復旧したことを確認した」と述べ、技術チームが引き続き監視していると付け加えた。「今のところ正常に動作している。うれしい知らせで、とても勇気づけられる」と語った。(c)AFP/Jean-Louis Santini