【3月21日 AFP】米消費者情報誌「コンシューマー・リポート(Consumer Reports)」は20日、米アップル(Apple)が発売したばかりのタブレット型多機能端末「iPad(アイパッド)」の新機種で異常な過熱がみられる場合があると警告した。

 同誌の検証レポートによると、前機種よりも強力なCPUを搭載した新型iPadは、最高で47度まで過熱した。特にビデオゲーム使用時に高温になるという。

 同誌広報のジェームス・マックイーン(James McQueen)氏は第3世代の新型iPadについて「前機種より熱くなるので、使用者は注意が必要だ」と呼びかけた。また、新機種が「危険な製品だと言っているわけではない」としたうえで、「47度という温度は使用に快適とは言えない」と述べた。

 「コンシューマー・リポート」によると、新型iPadと前機種でビデオゲームや大容量ファイルのダウンロードなど高負荷がかかる処理を同じように実行した場合、新型では上昇温度が前機種よりも約7度高かったという。発熱する箇所は、新型iPad裏側の角の一部とみられる。

 AFPの取材要請に対し、現在アップル側の回答は得られていない。だが、アップルはコンシューマー・リポート誌が過熱検証記事を発表する以前、作動時の新型iPadについて「アップルの仕様基準に沿った温度の範囲内」との声明を発表している。(c)AFP/Emmanuel Dunand