【2月10日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)が、ワイヤレスでコンテンツをストリーミング配信する家庭向けエンターテイメント・システムを開発中だと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が9日報じた。同社のOS「アンドロイド(Android)」を使ったもので、米アップル(Apple)が強みとするハードとソフトの融合戦略を追随する形だ。

 WSJ紙が伝えた匿名の関係者の話によると、グーグルは自社ブランドで家庭向けエンターテイメント・システムを展開する予定。新システムは年内に発表される見込みという。グーグルが自社ブランドでこうした事業を展開するのは初めて。

 AFPの取材に対しグーグルは「噂や憶測」にはコメントしないと述べた。

 カリフォルニア州に本社を置くグーグルは、スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット型情報端末にとどまらない幅広い分野でオープンソースのアンドロイド用ソフトウエア開発を行う姿勢を明確にしている。

 前年8月に米通信機器大手モトローラ・モビリティ(Motorola Mobility)を125億ドル(約9700億円)で買収すると発表した同社は、動画共有サイトのユーチューブ(YouTube)や音楽配信サービスも運営しており、新たに開発中とされる家庭向けエンターテイメント・システムにこれらのコンテンツが提供される可能性がある。(c)AFP

【関連記事】新音楽配信サービス「グーグル・ミュージック」、米国で開始