【1月4日 AFP】インドで発売された世界最安のタブレット端末(多機能携帯端末)「アーカッシュ(Aakash)」の受注台数が、ネット受注開始2週間で140万台を突破した。インド政府が端末製造を依頼している英通信機器会社データウインド(DataWind)の広報担当者が3日、AFPの取材に語った。

「大衆のためのコンピューター」としてインドで10月に発表されたアーカッシュは、前年12月14日にネット受注販売を開始した。OSはアンドロイド(Android)2.2で、7インチ・タッチスクリーン、2GB外部記憶装置、USBポート2つを搭載し、Wi-Fiインターネット機能とマルチメディアプレーヤーを内蔵、バッテリー駆動時間は3時間だ。価格は1台2500インドルピー(約3600円)。

 インドでは、アップル(Apple)のiPad(アイパッド)は底値でも600ドル(約4万6000円)する。教育費の捻出が困難な国民の多い同国で、アーカッシュへの期待は高い。

 データウインドは反響の大きさに驚いているとコメント。現在、3月発売の同機のハイスペック機種「Ubislate 7」の予約も受付中で、注文の殺到に備え、年内に製造工場を3か所新設するという。4月をめどに、1工場当たり月間7万5千台を生産する予定だとしている。

 インド紙エコノミック・タイムズ(Economic Times)オンライン版は、同社のアーカッシュの在庫は既に尽きたと報じている。(c)AFP

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