【11月11日 AFP】米IT関連調査会社ガートナー(Gartner)が10日発表した世界の携帯端末向け基本ソフト(OS)市場調査で、米グーグル(Google)の「アンドロイド(Android)」が、2010年7~9月期の多機能携帯電話(スマートフォン)用OS世界シェア2位につけた。

 1年前にはわずか3.5%のシェアしかなかった「アンドロイド」は2050万台を売り上げ、市場の25.5%を占めるまでに成長。米アップル(Apple)のiPhone搭載の「iOS」や、カナダのリサーチ・イン・モーション(Research In Motion)のブラックベリー(Blackberry)搭載の「RIM」を抜いた。

 シェア1位は36.6%を占めたフィンランド・ノキア(Nokia)の「シンビアン(Symbian)」で、売り上げ台数は2950万台。

 3位のアップル「iOS」は1350万台を売り上げたが、シェアを前年同期の17.1%から16.7%に落とした。4位の「RIM」は売り上げ台数1190万台で、同じく前年同期の20.7%から14.8%までシェアを落とした。

 ガートナーの調査分析主任アナリスト、ロベルタ・コッツァ(Roberta Cozza)氏は「スマートフォン(のOS)は、プラットフォーム進化の加速時代に突入した。新製品が定期的に発表されるようになり、新機種投入や新規市場参入が増えたことが刺激になっている。技術革新で遅れを取れば、どのプラットフォームも開発者やメーカー、将来的なパートナー、ひいてはユーザーを失うことになるだろう」と分析している。(c)AFP

【関連記事】アンドロイド携帯の市場シェア、初めてiPhone抜く 米調査