【10月18日 AFP】米SNSフェースブック(Facebook)に登録していない人でも、同サイトのユーザーの個人情報を閲覧できるという深刻な欠陥が見つかったとの報道を受けて、ドイツの閣僚らが17日、プライバシーを尊重していないとして相次いでフェースブックを批判した。

 独紙フランクフルター・アルゲマイネ(Frankfurter Allgemeine)は、フェースブック登録者のコンタクトリストに誰でもアクセスできるおそれのある欠陥が見つかったと報じた。

 フェースブックに登録する際には電子メールアドレスの入力が求められる。しかし、そこで既存の登録ユーザーのメールアドレスを入力すると、そのユーザーのコンタクトリストがすべて閲覧できるという欠陥があった。問題報告を受けて現在は修正されたという。

 この欠陥を利用すれば、膨大な数の氏名とその詳細な個人情報などを入手することが可能だったと同紙は報じた。

 ドイツのイルゼ・アイグナー(Ilse Aigner)消費者保護相は、フェースブックは同様の問題がたびたび指摘されており、同社は「インターネット利用者のプライバシーを尊重する意志が欠けている」と非難した。

 また、ザビーネ・ロイトホイサーシュナレンベルガー(Sabine Leutheusser-Schnarrenberger)法相もフェースブックが「個人情報の管理への注意を怠った」と批判した。

 フェースブック創業者のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)の実の姉妹のランディ・ザッカーバーグ(Randi Zuckerberg)氏は17日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)のフォーラムで記者団に対し、フェースブックの最大の関心事はプライバシーであり、今後もユーザーのプライバシー管理権限を強化していくつもりだと語った。(c)AFP