【7月16日 AFP】米IT関連調査会社ガートナー(Gartner)の調査による2010年4~6月期(第2四半期)のパソコンの世界出荷台数は、前年同期比20.7%増となり、特に台湾の華碩電脳(アスーステック、ASUS)、宏碁(エイサー、Acer)、中国の聯想(レノボ、Lenovo)の売り上げの伸びが目立った。

 メーカー別シェア首位の座は米ヒューレット・パッカード(Hewlett-Packard)が維持したが、販売は前年同期比で12.3%増にとどまり、業界平均を下回った。

 これに対し、エイサーは同31.6%増、レノボは同47.2%増と好調で、シェアもそれぞれ13%と10%に拡大した。

 最も高い伸び率を記録したのは同78.5%増のアスースで、シェアを5.1%に拡大し東芝(Toshiba)を抜いた。

■ネットブック需要が一段落、iPad人気も影響か

 ガートナーによると、過去2四半期には70%以上の伸びを見せたミニノートパソコンやネットブック市場は、今期は大幅に減速し、20%台前半にとどまった。

 この傾向についてガートナーは、モバイルPC市場が成熟した兆候だと述べるとともに、米アップル(Apple)のiPad(アイパッド)人気が、一般のノートブックだけでなく、ミニノートやネットブックの需要減にも影響を及ぼしたとの見方を示している。(c)AFP