【6月2日 AFP】(一部更新、写真追加)野口聡一(Soichi Noguchi)さんら国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に滞在していた宇宙飛行士3人を乗せたロシアの宇宙船の帰還モジュールが2日、カザフスタン南東部のジェズカズガン(Jezkazgan)に着陸した。

 ロシアの管制当局によると、野口さんと一緒に12月から5か月半をISSで過ごしたロシアのオレグ・コトフ(Oleg Kotov)飛行士、米国のティモシー・クリーマー(Timothy Creamer)飛行士も帰還した。

 ロシア連邦宇宙局(Roskosmos)のアナトーリ・ペルミノフ(Anatoly Perminov)長官は「着陸は非常にうまくいった。近年はすべての着陸が成功しているだけでなく非常に正確な着陸で、さらに(宇宙飛行士の)健康状態も非常に良好だ。飛行士がもうリンゴを食べているのを見たでしょう」と語った。

 露テレビ局Vesti 24は、帰還の際に行われる通常健診を笑顔で受ける3人の姿を生中継で伝えた。また野口さんがリンゴを食べている様子も映った。

 米航空宇宙局(NASA) によると帰還に使われたロシアの宇宙船「ソユーズ(Soyuz)」は船長のコトフ飛行士が操縦してISSから離れた。3人はISS滞在中にスペースシャトルを3回迎えたほか、NASAによれば「米国の実験施設の最後の仕上げ」などを行った。

 この後、コトフ飛行士はモスクワ(Moscow)郊外にあるロシアの宇宙訓練センターへ、野口飛行士とクリーマー飛行士は米テキサス(Texas)州ヒューストン(Houston)へ戻る。(c)AFP