【5月26日 AFP】米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)は25日、米シアトル(Seattle)で開いた株主総会で、同社の電子書籍端末「キンドル(Kindle)」について「キンドルは読書がすべてだ」と語り、電子書籍リーダー専用機であり続けるとの考えを示した。また、カラー画面化については「もう少し先になる」と語った。

 キンドルは現在、アップル(Apple)のタブレット型PCiPad(アイパッド)に攻勢をかけられている形だ。キンドルは電子インク技術を用いた白黒の画面だが、iPadは液晶ディスプレイ(LCD)を用いたカラー画面となっている。

 ベゾス氏は、LCD画面について、「誰かにバックライトで目を照らされながら読書しているようなもので、目にストレスがかかり、長時間の読書には大きな欠点になる」と述べた。さらに、「ビーチやリゾート地での読書も、不可能ではないにしろ難しい」と指摘した。

 キンドルのカラー画面化については、「研究段階のものはいくつかあるが、まだ商品としては出荷できる段階にはない」とし、「もうしばらく時間がかかる」と語った。

 ベゾス氏はまた、中国市場について「将来性について過小評価はするつもりはない」とし、積極的に投資していく意向を明らかにした。(c)AFP