【10月4日 AFP】米ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)のフェースブック(Facebook)が、同サービスのユーザーになりすまして「友人」から現金を奪う古いタイプの詐欺行為に利用されないよう、ユーザーに警告している。

 サイバー詐欺を行っている者たちは、フェースブックのユーザーをだまして偽のウェブサイトにおびき寄せ、フェースブックのアカウント名とパスワードを入力させる。そこから今度はそのユーザーになりすましてサービスにログインし、ユーザーがフェースブック上にもつ友人リストの「友人」たち宛てにメールやチャット・メッセージを送るばかりか、「友人」たちに送金を呼び掛ける。

 送金先には大体、国際送金サービス大手ウェスタン・ユニオン(Western Union)の代理店が指定されており、「外国で困っている」「どうしても至急現金が必要」などと言って送金を促す。

 フェースブックで確認しているこうした詐欺はこれまでに419件に上っている。フェースブックのエンジニア、Alok Menghrajani氏はブログで「被害に遭った人の総数はまだ多くはないが、セキュリティ上のどんな脅威も真剣に受け止め、詐欺に対する対策をさらに強化する」と述べている。(c)AFP