【10月4日 AFP】米IBMは5日から企業向けにクラウド型サービス「LotusLive iNotes」を開始すると発表した。電子メール、カレンダー、連絡先の管理機能を利用できる。

 同種のサービスを提供しているライバルの米グーグル(Google)よりも安い料金で、クラウドコンピューティングを採用する企業の拡大を目指す。

「今、多くの企業にとって電子メールなどのWebコラボレーションツールは、クラウドコンピューティングの将来性を理解するよいきっかけになる」とIBM Lotus Softwareのジェネラルマネージャ、ボブ・ピッチアーノ(Bob Picciano)氏は話す。

 経済状況が悪化するなか、ネットを介してサービスの提供を受けるという傾向はますます強まっている。ソフトウェアを購入するよりも費用がかからないからだ。

 グーグルは電子メールやワープロ、表計算などのさまざまなオンライン・アプリケーションソフトを無料で提供しているが、前月、Webベースの電子メールシステム「Gmail」が数時間にわたって使えなくなるトラブルが起きた。IBMはビジネスの分野での実績を訴求して利用を呼びかける考えだ。(c)AFP