【2月17日 AFP】韓国の半導体・電子機器大手サムスン電子(Samsung Electronics)は16日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)で開幕した世界最大規模の携帯電話関連の展示会「GSMA Mobile World Congress」で、世界初の太陽電池式の携帯電話を発表した。

 サムスンの携帯電話「ブルーアース(Blue Earth)」には、本体の裏側に小型の太陽電池パネルが搭載されている。フル充電には太陽光に10-14時間当てる必要があるが、約4時間の通話が可能となる。通常のコンセントでの充電も可能だ。

 ブルーアースは、2009年後半にまず欧州で発売される予定だが、開発途上国では「高根の花」となる可能性が高い。サムスンの代表者によると、中流層から富裕層向けになる見通しだという。

 一方、同じく韓国の電機大手LG電子(LG Electronics)も、太陽電池を利用した携帯電話の試作機を発表したが、まだ商品化の段階ではないという。LGは、同社が世界初と自信を示す腕時計型携帯電話端末「ウオッチホン(Watch Phone)」も紹介した。

 主催者であるGSMアソシエーション(GSM Association)によると、展示会は16日から19日まで開催され、世界1200社から6万人の関係者が来場するという。(c)AFP/Adam Plowright